アマ杉原大河 あるぞ2人目メジャー制覇&大会最年少V


8番、ティーショットを放つ杉原大河

8番、ティーショットを放つ杉原大河

◆男子プロゴルフツアー 国内メジャー初戦 日本ツアー選手権森ビル杯 第3日(5日、茨城・宍戸ヒルズCC西C)

 アマチュアの杉原大河(21)=東北福祉大4年=が5差4位で出て、メジャーの難設定の中で7バーディー、3ボギーの67をマーク。通算6アンダーの5差4位につけ、国内男子ツアーでは1927年の赤星六郎(日本オープン)以来2人目となるメジャー制覇の大偉業&大会最年少Vを射程にとらえた。プロ9年目の木下稜介(29)=ハートランド=が4打差の単独首位を守り、悲願の初優勝に王手をかけた。

 大学生アマが果敢に攻め抜いた。杉原は315ヤードで全体1位の今大会平均飛距離を武器に、2番パー5でバーディーを先行。3番は7アイアンで、ホールインワン“未遂”の衝撃の一撃で伸ばした。4番はグリーン右からチップインバーディー。一時は3差2位まで迫るも終盤、ショットが乱れて5差4位に「疲れと緊張感があり終盤、振り切れなくなった。もう少し伸ばしたかった」と悔しがった。

 今大会から世界アマランク上位3人までの新出場資格が設けられ、同30位の資格で初出場。昨年の日本オープンで3差5位に入った期待の21歳は今大会前にツアー3勝の大学の先輩・金谷拓実に決勝Rの精神面について相談。「自分の力を信じるしかない」と金言を授かって実践してみせた。

 勝てば大会最年少で1973年のツアー制施行後では倉本昌弘、石川遼、松山英樹、金谷に続く5人目のアマVだ。「自分の最大のプレーをして一番良い結果になればいい」と杉原。大舞台で最終日5打差大逆転劇に挑む。(榎本 友一)

 ◆杉原 大河(すぎはら・たいが)1999年11月4日、徳島市生まれ。21歳。名前の由来はタイガー・ウッズでトップアマの父・剛毅さんが名付けた。5歳からゴルフを始め、中3時に世界ジュニア優勝。18年に生光学園高から東北福祉大へ。19年にAbema TVツアーの「石川遼エブリワンプロジェクトチャレンジ」で男子下部史上3人目のアマV。175センチ、80キロ。家族は両親。

 

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