諸見里しのぶさんの見解「笹生選手は米ツアーを経験し試合を重ねるたびに成長」


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン第2日(4日、米カリフォルニア州オリンピックC=6362ヤード、パー71)

 2打差6位で出た笹生優花(19)=ICTSI=が6バーディー、2ボギーの67。通算6アンダーに伸ばし、日本勢では昨年大会第3日の渋野日向子(22)=サントリー=以来となる単独首位に浮上した。二重国籍を保有し、東京五輪にフィリピン代表で出場を確実にする「21世紀生まれ世代」の逸材が、大会最年少Vで初のメジャー制覇を狙う。

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 渋野選手はティーショットをほぼ完璧に打っていました。内容的にはアンダーを出せるようなゴルフでした。前半の14~17番までのチャンスでバーディーを決めたのは15番だけ。もう一つでも入れば、流れは大きく変わっていたと思います。パットを打った後、すぐに歩き出すことが多く、狙った所に打てないストレスがあったはずです。

 予選落ちとなりましたが、フェアウェーが狭く、第2打もコントロールが必要な中で素晴らしいショットを放ち、米ツアーで着実に前に進んでいると感じました。ショットが安定し、今後は小技を練習する時間も増えてきそうです。

 首位の笹生選手は深いラフからでも球を止められる体の強さ、ポテンシャルの高さがあります。ロッテ選手権の上位争いなど米ツアーを経験して、試合を重ねるたびに成長しています。(女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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