稲見萌寧、全米女子OPの笹生優花と畑岡奈紗のプレーオフに「びっくりはない。強いから」


練習ラウンドで原英莉花と談笑する稲見萌寧(右)

練習ラウンドで原英莉花と談笑する稲見萌寧(右)

◇女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 公式練習日(9日、兵庫・六甲国際GC=6517ヤード、パー72)

 今年5勝の稲見萌寧(都築電気)が練習ラウンドを終え、公式会見に出席した。

 7日に19歳の笹生優花が畑岡奈紗とのプレーオフを制し、全米女子オープンで優勝した。大舞台で繰り広げられた日本勢同士の対決にも、稲見は「特に奈紗ちゃんはずば抜けてうまい感覚。優花ちゃんもアマの時から海外志向だった。びっくりっていうのはないです。強いからなって」と冷静。以前から「日本で頑張りたい」と話しており「こういう状況(コロナ禍)じゃなければ単発で(海外の試合に)行きたい。フル参戦は全く考えていない」とブレなかった。

 東京五輪開催まで44日となり、稲見は6月7日時点の世界ランクで10位の畑岡奈紗に次ぐ日本勢2番手の26位。28日時点で同ランクの上位2人には東京五輪の出場権が与えられる。3番手の古江彩佳は28位に付けており、今大会を含めて残り3試合の結果が重要となる。稲見はユニホームの採寸などを約1か月前に終えているが、「オリンピックがゴールではない。ワクチンの話は聞いているが(打つかどうか)まだ悩んでいる」と心境を明かした。

 先週のヨネックスレディスには出場せず、トレーニングと食事で2、3キロ減っていた体重を戻すことに努めた。さらに、上位争いが続く中で「気を張っていて、心からどっと疲れが出ている。心のオフがあった」と気持ちの面もリフレッシュした。「会場に入るまでは『試合に出られません』ってぐらい調子が悪くて。月曜日は(午後)8時半ぐらいまで(練習を)やっていました」と苦笑しながらも8、9日の練習ラウンドで調子を取り戻し、「今週も優勝争いをして上位に行けたら」と意気込んだ。

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