吉田優利は好パット連発の68で4差暫定8位浮上 「パットのおかげ。パット練習が一番楽しい」


吉田優利

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◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 第2日(11日、兵庫・六甲国際GC=6517ヤード、パー72)

 2000年度生まれの「ミレニアム世代」の吉田優利(エプソン)が6打差27位で出て5バーディー、1ボギーの68をマーク。通算6アンダーで首位と4打差の暫定8位に浮上した。

 10番スタートでグリーン上でさえを見せた。14番で5メートル、18番はピン左奥5メートル、4番は4メートルを決めてスコアを伸ばした。圧巻は6番だ。ピン左11メートルからの下りのスライスラインを読み切り、真ん中から沈めてバーディー。7番も4メートルを冷静に決めてリーダーボードを駆け上がった。

 ホールアウト後、記者会見に呼ばれ「パットがすごくよく入ってくれた。回転が良すぎてオーバーしてしまう所が多かったのを修正して、後半3つのバーディーにつながりました。ラインとタッチを調整しながら回っていました」と笑顔で振り返った。

 2021年は前週までに14試合出場で、4月のほけんの窓口レディースの3位を最高にトップ10入り3度と初優勝が期待される1人だ。今季1ラウンド平均パット数は、28・9452でツアー6位につけている。7日に辻村明志コーチ(45)に「ストロークのフォロースルーにブレがあるのでは」と指摘を受け、「進化を続けなきゃ」と今大会に向けて修正に励み、ボールの回転が良くなったという。「昨年よりは安定感が増したのはパットのおかげ。ミスをカバーできているイメージが強い」と話す。日々の練習もパットに重点を置く。「パター6、ショット4(の割合)でもいいかなと思っている」と持論を語る。練習日は1~2時間パターでボールを転がす。ラウンド前後には、細いレールを使ったパット練習を日課としている。「パットの練習が一番楽しい。カップがあるので。全ては入ったか、入らないかで結果がすぐに見える練習が好きで」とうなずいた。

 荒天予報の決勝ラウンドに向けて「毎日アンダーパーで回ることが目標。明日も60台で回れるように頑張りたい」と意気込む。2018年の日本ジュニア選手権では東京五輪開催コースの埼玉・霞ケ関CC東Cで、03年の宮里藍以来3人目となる日本女子アマチュアタイトル2冠を獲得した逸材だ。同大会と同じオデッセイのピン型のパターをプロになった今も使っている。「藍さんは雲の上の人」と憧れを抱く21歳。現役時代の藍さんと同じく、パットを武器にプロとなって初の頂点へと挑む。

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