日本プロゴルフ協会は14日、都内で理事会を開き、倉本昌弘会長(65)がリモート会見を行った。同協会が主催する国内男子ツアーの21年メジャー第2戦、日本プロ選手権(7月1日開幕・日光CC=報知新聞社後援)の賞金総額が1億円に減額され、優勝賞金2000万円となることを発表した。
賞金5000万円の減額理由について倉本会長は「日光CCに券売の権利をお渡ししていますが、コロナ禍で券売もままならず。緊急事態宣言中で券売の期間も短くなり、難しいためです」などと説明した。同大会は各日上限5000人で有観客開催の予定。選手には既に通達済みだという。
また、19年大会覇者の石川遼(29)=カシオ=が17日開幕のメジャー、全米オープン(トーリーパインズGC南C)に出場するため、欠場を余儀なくされる見通しも報告した。「帰国してから2週間の隔離があり、残念ながら出場はできなくなりました。外務省やスポーツ庁などにアスリートトラックの適用などを問い合わせましたが、難しかった。ディフェンディングチャンピオンで出場して欲しいが世界に羽ばたく石川君なので、喜んで送り出そうと。アメリカで良い成績を残して帰ってきて欲しい」と倉本会長は石川に向けてエールを送った。
一方で、同大会後の6月21日付の世界ランクをもとに決まる東京五輪代表入りを果たした選手については、日本プロ選手権に出場できる可能性が残されていることも報告した。男子の東京五輪代表最終戦となる全米オープンには世界ランク15位の松山英樹、同78位の星野陸也、同145位の石川遼、同336位の浅地洋佑が出場する。「五輪代表入りが確定すれば、2週間の隔離が軽減できるのでは、と。まだ出られる可能性は残っている。我々も努力をしているところであります」と倉本会長は語った。