女子プロゴルフツアーのニチレイレディスは18日から3日間、千葉・袖ケ浦CC新袖C(6550ヤード、パー72)で、新型コロナ感染対策として無観客で行われる。ツアー通算16勝の上田桃子(ZOZO)が会場入りし、9ホールの練習ラウンド後に会見に出席した。
15日の誕生日にインスタグラムで同い年の一般男性との結婚を発表後、初の公の場。会見前に大会主催者からピンクが基調の花束を贈呈され、会場では多くの選手、関係者から祝福を受けた。「先輩方を見ていてうらやましいと思っていたので結婚することができてうれしい」と照れながらも率直な気持ちを語った。結婚発表の当日はこれまでの16勝よりも多くの祝福の連絡が届いたそうで「一日中、(連絡が)来ては返していた」。この日は左手に指輪を身につけていなかったが「買いました。(フランスの高級ジュエリーブランド)ブシュロンです」と明かし、今後の試合でも「気分で(つける)」と幸せそうに語った。
結婚後も心境としては「なんにも変わらない感じです」という。出産などの予定についても「もう35(歳)なので年齢のことは考えるけどなるように身を任せたい」とし「今はまずゴルフ。自分の中で優先順位が一番上なので」と競技に集中する。ただ、「女性アスリート(の多く)は『いつかは自分も』と頭の片隅には結婚、出産というものがあると思う」と考えを示し「アスリートとしてだけでなく女性としてもいい姿を見せていけるように頑張りたい」と強い決意をにじませた。
今大会は2018年以来、3年ぶりの出場。この日は9ホールの練習ラウンドで入念にコースを確認し「グリーンが狭いのでフェアウェーに置くのがキー」と見据えた。例年バースデーウィークと重なることが多く、10年に今年と同じコースに舞台を移して以降、5度の出場で3度トップ10入りを果たしており好相性。ミセスとしての初戦に向け「タイトで難しいコースだけど、例年優勝スコアは高くない。自分には合ってると思うし頑張りたい」と意気込んだ。