古江彩佳、逆転五輪代表へ決勝R進出が“条件”「しっかり上位で争えたら」


練習ラウンドで調整する古江彩佳

練習ラウンドで調整する古江彩佳

 女子プロゴルフツアーのニチレイレディスは18日から3日間、千葉・袖ケ浦CC新袖C(6550ヤード、パー72)で、新型コロナ感染対策として無観客で行われる。東京五輪出場へ、逆転代表入りを目指す古江彩佳(富士通)が会場入りし、最終調整を行った。

 東京五輪の代表決定まで今大会を含め残り2戦。世界ランク日本勢3番手の28位から2番手以内の圏内を目指す。今大会で予選落ちした場合、日本勢2番手の24位・稲見萌寧(もね、都築電気)が3位以上で、古江の自力での代表入りの可能性は消滅する見込み。決勝R進出が“条件”となるが、「しっかり上位で争えたらベスト。自分のショットに集中できるように」と気持ちを高めた。

 地元・兵庫で行われた前週の宮里藍サントリーレディスでは、第2ラウンド以降で連日60台をマークし、7位に入った。五輪代表入りに向けては同大会2位の稲見に差を広げられたが、武器のショットは「いかに試合でピンに絡めるショット打てたか」の割合を見て状態は上向きだ。初出場で、初体験のコースだが、16日とこの日に18ホールずつの練習Rで入念にチェックし「フェアウェーが狭くてグリーンも小さい。調子は悪くないので自分のショットに集中したい」と見据えた。

 アマチュア時代にはナショナルチームで日の丸を背負った経験もある。五輪は幼い頃にテレビを通して「(フィギュアスケートの)荒川静香さんのイナバウアーも見ていました」と憧れの舞台だ。これまでに「自分のレベルを知るためにも経験してみたい」と思い描いていた21歳は、初の五輪切符取りをあきらめない。

 ◇女子ゴルフ東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。日本勢は世界ランク10位で日本勢1番手の畑岡奈紗が当確。2番手の稲見、3番手の古江、米ツアー参戦中で31位の4番手・渋野日向子が争う構図。競技は8月4日から4日間、埼玉・霞ケ関CC東Cで72ホールストロークプレーの個人戦で競う。

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