今季6勝の稲見萌寧「流れをつかめず」今年の初日ワーストの56位と出遅れ


6番パーセーブした稲見萌寧(カメラ・今西 淳)

6番パーセーブした稲見萌寧(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス第1日(18日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6550ヤード、パー72)

 昨年は新型コロナウイルスの影響で開催中止となり、2年ぶりに開幕した。今季ツアーで最多6勝を挙げる稲見萌寧(もね)は1バーディー、2ボギーの73と伸ばせず1オーバー。今年に入って初日では自己ワーストの56位と出遅れた。

 1番で約3メートルのバーディーチャンスをものにできずパー。4番パー3では第1打をグリーン右手前のバンカーにつかまりボギー。7番パー5で第3打をショットでピン1・5メートルに寄せるバーディーを奪ったが、9番のボギーで再びスコアを下げた。「最初の方は短いバーディーパットをずっと外していて、そこで流れをつかめず。後半はショットが荒れてきたのでチャンスがなかった」と悔しげ。グリーンが狭く、ショットの精度が試される難コースだが「生命線」のパーオン率61・11%には決して納得しておらず、今年に入り好調だったパットでは30パットと苦しんだ。

 東京五輪代表決定まで今大会を含め残り2試合。日本勢は28日付の世界ランクで上位2人が出場となる見込みで、ランク10位の畑岡奈紗が当確。24位の稲見、28位の古江彩佳、31位の渋野日向子で残り1枠を争う。稲見は代表圏内の日本勢2番手を死守したい局面だが「今週で上位に食い込めるように」と目の前に集中する。6打差を追いかける2日目以降に向けて「自分のスコアを少しでも上げていけたらいい」と巻き返しを誓った。

 67をマークしたツアー未勝利の田辺ひかりが、5アンダーで全美貞(韓国)と並び初の首位発進を切った。

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