五輪代表争いは明暗 古江彩佳は「試合に集中できた」67で2差4位 稲見萌寧は今季初日自己ワースト発進


8番、ティーショットを放ち打球の行方を見る古江彩佳(代表撮影)

8番、ティーショットを放ち打球の行方を見る古江彩佳(代表撮影)

◇日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(24日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)

 東京五輪代表争いの最終決戦が幕を開けた。第1ラウンドが行われ、五輪代表入りへ「優勝が必須」の古江彩佳(富士通)が7バーディー、2ボギーの67で回り5アンダーで2打差の4位と好発進した。「先週まではオリンピックのことが頭の片隅にあったけど、今日はこの試合に集中できた。4日間の試合でのスタートダッシュとしてはそこそこ良かった」と満足げに振り返った。

 一方で代表圏内にいる稲見萌寧(もね、都築電気)は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73と伸ばせず、1オーバーとし、今季ツアー初日では自己ワースト76位と出遅れた。「11番でバンカーから(1打で)出なくてダボってしまって流れがズレてしまった」と悔しがった。

 大逆転で五輪代表を狙う古江は午後スタートで10番からティーオフした。パー4のスタートホールで第2打をグリーン手前からピン左1メートルに寄せてバーディー先行。11番でも連続で伸ばした。難関ホールの16番で第2打をグリーン手前のバンカーに入れてボギーとしたが、1アンダーで折り返した。後半は8番で7メートルのパットを決めるなど、5つのバーディーで快調に伸ばした。

 一方で代表圏内を死守したい稲見は午前8時30分に1番から出た。スタートホールでカラーから約5メートルのパットをねじ込みバーディー発進。10番もバーディーで伸ばしたが、11番パー4でつまずいた。第1打をフェアウェー左サイドのバンカーに入れると、2打目は「ミスショット」で5メートル先の顎に当てた。3打目でようやく脱出し結局4オン、2パット。痛恨のダブルボギーをたたき、流れを手放すと、12番、16番もボギーでスコアを落とした。

 五輪代表決定まで残り1戦で、28日の世界ランク日本勢2人が代表入りの見込し。ランク11位の畑岡奈紗は当確で残り1枠を世界ランク25位の稲見、28位の古江、31位の渋野日向子で争う。同週に行われ、獲得ポイントの高い海外メジャーに臨む渋野の成績次第だが、古江が今大会で優勝し稲見が3位以下となれば、古江の逆転代表入りが近づく。一方、稲見は単独3位以上で同様に代表権が見えてくる。日米で熱い戦いが続く。

 ◇女子ゴルフ東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。渋野は海外メジャー、全米女子プロ選手権(24日開幕、米国)で2位以上に入れば、稲見の成績に関わらず代表入りの見通し。

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