
感染対策用のアクリル板越しに笑顔を見せる時松
◆男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン第1日(24日、福島・グランディ那須白河GC=6961ヤード、パー72)
雷雲のため順延され、出場選手142人のうち56人がホールアウトできなかった。ツアー通算3勝の時松隆光(27)=筑紫ケ丘GC=が14ホール消化まで9バーディー、ボギーなしの9アンダーで回り、暫定首位。時松は選手会長として東北唯一の男子ツアーを盛り上げることを誓った。ホールアウトした選手では白佳和(和光金属工業)が63で回り、暫定首位。
雷雲中断に苦笑 時松の快進撃は、雷に止められた。10番からスタートし、18番から5番まで6連続バーディー。6番でも2メートルのバーディーチャンスにつけたが、パットを打とうとした瞬間に雷雲による中断を告げるサイレンが鳴った。「調子が良かったので最後まで回りたかった。明日になると変わってしまうことがあるのがゴルフなので」。14ホールで9アンダーをマークし、暫定首位で第1日を終えた時松は苦笑いしながら話した。
今大会の賞金総額は5000万円。同週開催の女子ツアーのアース・モンダミンカップは3億円。海外メジャーの全米女子プロの結果と合わせて今週の結果で東京五輪代表が決まるため、注目度でも後れを取っている中、時松はツアー唯一の東北開催の今大会にかける熱い意気込みを明かす。「もっと、ゴルフで東北に元気を与えられるように頑張りたい」と選手会長は力強く話した。(竹内 達朗)