28歳・山本太郎、暫定5位浮上 あの政治家と同姓同名「覚えてもらいやすい。親に感謝」


感染症対策のアクリル板を隔てて力強いガッツポーズを見せる山本太郎

感染症対策のアクリル板を隔てて力強いガッツポーズを見せる山本太郎

◆男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン第2日(25日、福島・グランディ那須白河GC=6961ヤード、パー72)

 消化できなかった第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われたが、雷雲接近のため1時間40分、中断した影響で日没順延となり、27選手がホールアウトできなかった。第1Rで37位だった山本太郎(28)=ゴルフパートナー=が第2Rを1イーグル、7バーディー、2ボギーの65で回り、通算10アンダーで暫定首位と5打差の同5位に浮上。ツアー4戦目ながら名前とともに存在感を発揮した。通算15アンダーの時松隆光(27)=筑紫ケ丘GC=が暫定首位。

 メロリンQ? いや、れいわ新選組代表? 元タレントで現在は政治家と同じ名前の「山本太郎」がリーダーボードに登場し、ギャラリーがざわついた。生涯獲得賞金23万3000円。ゴルフ界ではほぼ無名の28歳が13番パー5でイーグルを奪うなど65をたたき出し、暫定5位に浮上した。

 15年、日大4年時にツアー出場権を争う予選会に参加したが、前日に乗用カートが横転し、大けがを負った。痛み止めの注射を打って予選会に挑むも「途中から歩けなくなって結局、棄権しました」。プロ転向前に試練に見舞われ、その後、ほぼ休みなしのレッスンプロとして生計を立てているが、常に前向き。「レッスンはやりがいがある。きょうはレッスン生の方々が6人も埼玉や東京から応援に来てくれた」と感謝した。

 「名前は覚えてもらいやすい。親に感謝です」。個性派俳優としても活躍した山本太郎氏と似た濃い笑顔で笑った。女子に押され気味の男子ツアーに面白い選手が現れた。(竹内 達朗)

 ◆山本 太郎(やまもと・たろう)1993年6月23日、和歌山・白浜町生まれ。28歳。12歳からゴルフを始める。2012年に大阪学院高から日大に進学。2年時に関東学生優勝。16年に卒業後、プロ転向。これまでツアーには3試合に出場し、最高成績は17年ライザップKBCオーガスタの58位。175センチ、80キロ。

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