古江彩佳 V逃し五輪代表落選に悔し泣き「五輪のことを考えすぎて、自分のプレーができなかった」


アース・モンダミンカップ最終日 インタビュー後、目頭を押さえる古江彩佳(代表撮影)

アース・モンダミンカップ最終日 インタビュー後、目頭を押さえる古江彩佳(代表撮影)

◆日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(27日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)

 東京五輪代表入りへ最低条件となる優勝を目指した古江彩佳(21)=富士通=は首位との9打差を追って出たが、2バーディー、1ボギーの71。通算8アンダー11位に終わり、逆転での五輪切符を逃した。圏内にいる稲見萌寧(もね、21)=都築電気=の代表入りが濃厚となった。68で回った菊地絵理香(32)=フリー=が2017年3月以来の完全優勝でツアー通算4勝目。

 古江の願いが散った。昨年11月にツアーで2連勝を挙げ、世界ランクで日本勢3番手の16位に浮上して以降、五輪の舞台を視野に戦ってきた。“最終決戦”で思い通りのプレーができず、日本勢2番手の稲見を超えられない見通しとなり、あと一歩のところで切符を逃した。勝負の4日間を終え、「今日のゴルフが悔しい。五輪のことを考えすぎて、自分のプレーができなかった」と、プロになって初めて悔し涙があふれた。

 世界ランク日本勢3番手(28位)から逆転代表切符の最低条件となるVへ、3日目を終えて9打差を追う厳しい状況。それでも最終日は勝負服の上下ピンクでスタート。2番で7メートルのバーディーパットを決めたが、3番で2メートルにつけた好機はパットでカップに蹴られた。「パターが入らなかったのが悔しい」。首位の菊地と12打差に開いた後半も伸ばせず、浮上の気配もなく終わり、「何をしているんだろう」と悔しさがこみ上げてきた。

 自国開催の五輪出場は逃したものの、21歳にはまだ先がある。「(24年パリ五輪以降は)目指していきたいと思うけど、運もある。今ある試合を頑張っていくだけ。まずは自分のゴルフができるよう、落ち着いてやっていきたい」と、再び巡ってくるチャンスに目を向けた。(宮下 京香)

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