木下稜介 プレーオフ制し、日本人初の初優勝から2戦連続V


木下稜介

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◆国内男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終日(27日、福島・グランディ那須GC=6961ヤード、パー72)

 5打差の5位で出たツアー1勝の木下稜介(29)=ハートランド=が10バーディー、ボギーなしの自己ベストスコア62をマーク。通算25アンダーで並んだツアー通算3勝の時松隆光選手会長(27)=筑紫ケ丘GC=とのプレーオフを1ホール目で制した。2019年から師事する奥嶋誠昭コーチをキャディーに初起用して1973年のツアー制施行後、4人目&日本人では初めてとなる初優勝からの2戦連続Vを成し遂げた。

 今季大ブレイク中の29歳が、強いプロの証明ともいわれる2勝目を瞬く間につかんだ。プレーオフ1ホール目でバーディーを奪い、稲見萌寧も師事する奥嶋コーチと歓喜の抱擁。3週前にプロ9年目での初優勝を飾った翌戦で「初優勝までが長くて、こんなに早く2勝目ができるとは思わなかった」と満面の笑み。

 ショット、パットともにさえ渡った。5打差を追って出て5番からの5連続を含め前半7バーディー、29の猛チャージ。11番で首位に立ち、自己ベストスコアも更新した。初Vからの2戦連続優勝は1977年のバレステロス(スペイン)、2006年のJ・M・シン(インド)、08年のマークセン(タイ)の3例があるが、日本人選手では初めてだ。

 次週は日本プロ選手権、その2週後にはメジャー初挑戦となる全英オープンが控える。「さらに自信がついた。3週連続優勝ができるかもしれない。全英でもしっかりと結果を出したい」。親交の深い同世代の松山英樹の背中を追う。

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