畑岡奈紗「ビッグスコア。ゾーンに入った」6連続バーディー自己最少61首位発進


◆米女子プロゴルフツアー マラソン・クラシック 第1日(8日、米オハイオ州ハイランドメドーズGC=6578ヤード、パー71)

 東京五輪代表決定後、初の試合となった畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=が10バーディー、ボギーなしで回り、日米通じてツアー自己最少の61をマーク。2位に4打差をつけ、米ツアー2度目の単独首位で発進した。笹生優花(20)=ICTSI=は1バーディー、1ボギーの71で65位。上原彩子(37)=モスバーガー=は76の130位、山口すず夏(20)=環境ステーション=は77の137位だった。

 先月28日に順当に五輪代表の座をつかんだ畑岡が圧巻の6連続バーディーを披露した。前半の15番から立て続けに伸ばすと、18番はバンカーから1・5メートルへ絶妙なアプローチ、1番は1メートルに運ぶ好ショット、2番では3メートルの難しいラインを沈める多彩なプレーを見せた。「持ち味であるアイアンショットがバーディーチャンスにたくさんつけられるようになってきた」と、表情を緩ませた。

 その後も5番から7番まで3連続バーディーを重ね、「9個目(6番)を取って記録を意識した」という。アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が2001年にたたき出した米ツアー最少記録の59も頭をよぎったが、2打届かず「本当にアニカのすごさを感じた」と脱帽した。

 パーオン率は唯一100%を記録し、61は日米通じて自己最少だ。米初優勝を飾った18年アーカンソー選手権のベスト63を2打更新し、「久々にビッグスコアが出せて、楽しくラウンドできた。ゾーンに入っているみたいで、全てうまくいった」と満足げに語った。

 日の丸を背負って戦う東京五輪の開幕が迫り、「自国開催なので、より特別な思いはある」。2位に4打差でツアー4勝目へ幸先良く滑り出し、「伸ばし合いになる。集中して自分らしいゴルフをしたい」と気を引き締めた。

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