最終R中止で畑岡奈紗が19年3月以来の米ツアー4勝目 「ロッカールームで『おめでとう』と言われて」


◆米女子プロゴルフツアー マラソン・クラシック 最終日(11日、米オハイオ州ハイランドメドーズGC=6578ヤード、パー71)

 大雨のために最終ラウンドが中止となり、初日から首位を走った東京五輪女子日本代表の畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=が、通算19アンダーで2019年3月の起亜クラシック以来の米ツアー通算4勝目を挙げた。6月の全米女子オープン女王の笹生優花(20)=ICTSI=は、11アンダーの5位となった。

 6打差の単独首位で最終日最終組を迎えた畑岡は、強い雨の中で1番をティーオフ。第2打をグリーンに載せて、バーディーパットを打つ前に大雨で中断となった。その後も天候は回復せず、翌日12日も荒天予報のために最終ラウンドは中止で、54ホール短縮競技となった。

 優勝決定後、レインウェア姿の畑岡は、優勝トロフィーを手に笑顔を輝かせた。中継局のWOWOWの優勝インタビューに「(午後)4時半にスタートできると思って(ウォーム)アップをしていたら、ロッカールームで『おめでとう』と言われて。この状況が信じられないくらいです。72ホールできないのは本当に残念なんですけど、54ホールにはなりましたけど今年、優勝することができてよかったです」と話した。

 今大会初日には、ショット、パットともにかみ合って日米ツアー通じて自己最少スコアとなる10バーディーの61をマーク。「ショットがかなり安定していて、この狭いコースでティーショットがほとんどフェアウェーを外さずにいけたのが、一番大きかったんじゃないかなと思います。初日、良いスタートを切れたというのが大きかったと思いますね」と振り返った。東京五輪(8月4日開幕、埼玉・霞ケ関CC)で、ゴルフ競技では日本人初となるメダル獲得に向けて大きな自信をつかんだ。

 次週の米ツアー、ダブルス戦のダウグレートレークスベイ招待(14~17日・米ミシガン州)に出場後、帰国して東京五輪に出場する予定。その後は、21年メジャー最終戦のAIG全英女子オープン(8月19日開幕・英カーヌスティーゴルフリンクス)も控えている。

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