古閑美保さんが解説 稲見萌寧&畑岡奈紗は硬く、速くなったグリーンに対応


◆東京五輪 女子ゴルフ第1日(4日、埼玉・霞ケ関CC)

 7月に米ツアー4勝目を挙げた初出場の畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=が5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で首位と4打差の1アンダー、16位で滑り出した。初出場の稲見萌寧(22)=都築電気=も70をマーク。66で回ったサグストロム(スウェーデン)が5アンダーの単独首位。35の国と地域の計60人が4日間72ホールで争い、予選落ちはない。

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 畑岡、稲見は順位、スコアともにまずまずの滑り出しだと思います。この日から急に硬く、速くなったグリーンにも徐々に対応して後半、バーディーを重ねた。畑岡は前半、ショット、パットの距離感に苦労していました。それでも、米女子ツアーの数年間で磨いたショートゲームで懸命に耐えた。後半は経験をもとに冷静にスイングを修正して、14番からの3連続バーディーはさすがでしたね。

 霞ケ関CCのグリーンはすごく大きくて傾斜も強い。のせる場所を間違えると、30メートル近いパットが残ります。それでも、狭いサイドを無理にショットで狙ってグリーン周りのバンカーやラフに入れると、グリーンが硬く締まっているので、女子の力ではスピンがかからず球を止められない。そういう意味では安全な広い方に打っていって、長めのバーディーパットを狙う方が賢明かもしれませんね。

 この設定なら優勝スコアは通算10アンダー前後を予想します。残り3日間はグリーン周りのラフとバンカーに入れないことが大事。ボギーを最小限に抑えることが、メダル争いのカギを握ると思います。(2008年日本女子ツアー賞金女王・古閑美保)

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