◆東京五輪 女子ゴルフ3日目 (6日、埼玉・霞ケ関CC=7447ヤード、パー71)
6位で出た日本ツアー7勝の稲見萌寧(22)=都築電気=が5バーディー、2ボギーの68で通算10アンダーに伸ばし、首位と5打差の3位に浮上した。
稲見と畑岡の「メダリスト」争い。過去にも見たことがある。15年6月の日本女子アマチュア選手権。15歳の定時制高校1年生だった稲見が67、69で8アンダーの単独首位で予選2日間を突破。上位32人によるマッチプレー方式の決勝トーナメントに進出した。記念のメダルとともに「メダリスト」の称号を獲得。高校2年の畑岡は惜しくも2打差2位だった。
稲見を取材したのはこの大会が初めて。写真をお願いするとジャケットを羽織り、笑顔を向けてくれた。「一日10時間練習します。人の何倍も練習しないと上にいけないので」「ゴルフ以外には興味がない」。15歳とは思えぬ落ち着きに驚いた。名前とともに強く印象に残った。「東京五輪は絶好の時期だから出てみたいですね」―。あれから6年。舞台のレベルは違うが不変の練習量と落ち着きで世界の「メダリスト」になろうとしている。(ゴルフ担当・榎本 友一)