◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第2日(27日、福岡・芥屋GC=7210ヤード、パー72)
ツアー通算2勝の秋吉翔太(ホームテック)が4打差14位で出て、最終ホールでの衝撃の一撃で優勝戦線に急浮上した。
インスタートで迎えた最終9番パー5。この日は、ティーグラウンドが前に出されて実測501ヤードのセッティングだった。残り204ヤードからの4アイアンでの第2打。左からの向かい風の中、「良い感じ」と快音を残すと、ピン手前で跳ねてカップへ吸い込まれた。ギャラリーの拍手の後、「入った」「入った」という歓声が聞こえた。人生初のアルバトロス。詳細な記録の残る1985年以降では、36人目&42例目となる会心の一発。1アルバトロス、4バーディー、2ボギーの67。首位と1打差の3位で決勝ラウンドへ進んだ。
175センチ、85キロ。熊本県出身でくまモン似の31歳は「人生初です。ホールインワンもないので。帰りの運転気を付けます」と満面の笑みを浮かべた。熊本県出身だが6年前から福岡市在住だ。地元での唯一のトーナメントで「こっちに住んでいますし、勝ちたい試合ではありますね」と頬を緩めた。
豪快なのはショットだけではない。アルバトロスを達成した記念のボールはホールアウト後、キャリーイングボードのボランティアをしてくれた男性にプレゼント。秋吉は「もう、あげちゃいましたね」と笑い飛ばした。前週の長嶋茂雄招待セガサミーカップで10位に入り、復調気配のショットメーカーが18年6月以来の3勝目を地元・九州で飾る。