◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン第3日(25日、京都・城陽CC=6967ヤード、パー72)
6打差23位で出たアマチュアの河本力(21)=日体大4年=が1イーグル、7バーディー、ボギーなしで、この日のベスト&ツアー自己最少スコアの63をマーク。世界アマランク1位・中島啓太(21)=同3年=は65で回り、ともに通算14アンダーで1打差4位に並んだ。日体大の先輩後輩がツアー史上5人目のアマVを目指す。ツアー初Vを狙う芦沢宗臣(ひろたか、26)=田辺CC=ら3人が15アンダーで首位。
河本が怒とうの巻き返しを見せた。この日の自己ベスト&ツアー自己最少スコア63をたたき出し、23位から1打差4位に躍り出た。「昨日の分は取り返せた」と笑った。
1番から5連続バーディーで勢いづくと、8つ伸ばして迎えた16番パー5。第2日はロストボールとなり、9打たたいた鬼門のホールだ。16番に入る前に「今日は絶対にパーで上がる」と言い聞かせた。第1打はドライバーではなく得意の2アイアンで「確実に」フェアウェー中央へ。バンカーからの3打目でピン左奥3メートルにつけてバーディーを奪取。前日から5打縮め「最高です」と喜んだ。
前日は16番の「+4」で、ホールアウト後も気持ちが落ち込んでいた。すると、女子ツアー1勝の姉・河本結(23)から電話があり、「あの9打、何してんの?」とハッパをかけられた。最終日に同組対決となる大学の1年後輩・中島も一緒に温泉に入ってくれて、もやもやを晴らした。
来季ツアー出場権を懸けた今秋の予選会に参加予定。今大会で11年の松山英樹らに続くアマVを達成してプロ宣言すれば、予選会を経ずに23年までの出場権を手にする。「優勝はしたいけど、明日も4アンダーを目標に」と平常心を貫く。(宮下 京香)