◆男子プロゴルフツアー ブリヂストンオープン 公式練習日(6日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=7119ヤード、パー71)
賞金ランク2位の木下稜介は、会場内で練習ラウンドなどで最終調整を行った。6月のダンロップ・スリクソン福島オープンで優勝した奥嶋誠昭コーチを同大会以来のキャディーに起用。中学時代からブリヂストンの用具を愛用する30歳は「この大会は一番気合いが入る。優勝を目指してやりたい」と大会ホスト優勝を誓った。
ブリヂストンと用具契約するホストプロは、今大会での新兵器投入を明言した。今秋発売された話題の「B1ドライバー」だ。「打感が軟らかくて、コントロールしやすくて飛距離も出ますね」と新ドライバーの特長を語った。「ドライバーでフェアウェーをキープしながら回りたい。ティーショットが大事になる」と今週の優勝へのカギにも挙げた。
木下は今季2勝して大ブレーク中。元々、海外志向が強く、米下部のコーンフェリーツアーの最終予選会への出場も検討してきたが「米国には行かないことにしました。コロナ禍で難しい。来年8月までは世界ランクのポイントを稼いで、世界ランク50位以内を目指したい」と年内は日本ツアー参戦を明言した。「世界を経験してこられた、片山晋呉さんや谷原秀人さんからも色んな意見を聞けた。『できるだけ早く海外でプレーした方が良い』と言って頂いたが、賞金王を取れるチャンスは少ない、と。(同じ年齢の)石川遼や松山英樹のように賞金王を取って来年また挑戦したい」と胸の内を明かした。
奥嶋コーチが指導する稲見萌寧は、女子の賞金女王レースを1位でけん引中だ。「今季8勝でしたっけ? まだまだ僕は及びませんが、僕も賞金王を目指したい。ブリヂストンの契約選手が、男女で賞金王と賞金女王になったらメーカーの方々は喜んでくれると思うので」と大会ホスト大会制覇の先に賞金王獲得での究極の恩返しも宣言した。
7日の第1ラウンドはツアー通算2勝の比嘉一貴、17年賞金王・宮里優作とブリヂストン契約プロ3人の大会ホスト注目組でプレーする。
賞金総額1億1000万円(優勝賞金2200万円)で7日から4日間、102選手が参加して感染症対策のため、無観客で開催される。〈1〉今大会優勝者、〈2〉有資格者を除く2位以下の2選手、〈3〉今年3月の東建ホームメイトカップから今大会までの獲得賞金「ZOZOランク」の上位7人に、21日開幕の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(習志野CC)出場権が与えられる。