◆女子プロゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 第2日(22日、兵庫・マスターズGC=6571ヤード、パー72)
今大会限りで現役引退を表明している「スマイルクイーン」ことキム・ハヌルが、通算1アンダーの27位で予選を通過した。
ホールアウト後には、最終組のハヌルがプレーを終えるのを待っていた選手たちが、サプライズで花束を贈呈。上田桃子や有村智恵、稲見萌寧や原英莉花など約20人が集まった。ハヌルは選手が見えた瞬間から涙を流し、次々に選手たちと熱い抱擁を交わした。ペ・ヒギョンから花束を贈られると膝から崩れ落ちて涙。最後に親友のイ・ボミから大きな花束を受け取ったハヌルは「選手の皆さんが私のために待っていてくれて、(サプライズを)やってくれて本当にうれしいし、ありがたいです」と丁寧な日本語を紡ぎ、感謝の気持ちを語った。
この日は淡いピンクと黒のウェアに身を包み、たくさんの観客に見守られながらラウンド。ボギーが先行したが、後半の12番でバーディーを取り返し「今日で終わりかなと思って、本当に頑張りました」と持っている力を存分に発揮した。パー3の17番では、一つ前の組とのプレー間隔が詰まったため、ティーショットの位置からボミのバーディーを見届けることができ、両手を突き上げて喜びを表現。代名詞の笑顔を輝かせた。
日本でプレーする最後の2日間に向けて「予選を通ったからには、したいことを全部して引退したい。残り2日間は自信を持って頑張りたい。笑顔でプレーするのを見てください」。ファンや選手、たくさんの人を魅了してきた「スマイルクイーン」が、日本の地で輝きを放つ。