古江彩佳の2週連続V支えた清水キャディー、“9”と“P”見間違い指摘で10番バーディー


優勝トロフィーを手に笑顔を見せる古江彩佳(カメラ・馬場 秀則)

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる古江彩佳(カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 最終日(24日、兵庫・マスターズGC=6571ヤード、パー72)

 単独首位から出た古江彩佳(21)=富士通=が通算12アンダーで優勝し、前週の富士通レディースに続く2週連続Vを果たした。昨年11月以来、自身2度目で、21歳150日での複数回達成は宮里藍さん(19歳337日)に次ぐ年少2番目の記録。賞金ランクも2位に浮上した。

 地元で2週連続優勝を果たした古江は、観客からの拍手に目を潤ませた。「兵庫県に帰ってきて優勝できたのはうれしい。自分を奮い立たせてくれたのはギャラリーさんのおかげです」。今季5勝目ながら有観客試合では初の優勝。4日間で訪れた計8800人超の応援を力に変えた。

 2位と1打差の単独首位で迎えた最終日に「隙を見せてはいけない」と気を引き締めた。1、2番の連続バーディーなどリードを保ってターン。10番では本来選択すべき“9”のアイアンと“P”のピッチングウェッジを見誤ってバッグから抜いて構えに入ってしまった。だが、非公式ながら歴代最多の男女ツアー39勝を支えた清水重憲キャディー(47)が間違いを指摘。結果的にバーディーにつながった。

 これで優勝賞金3600万円を獲得し、賞金ランク2位に浮上。生涯獲得賞金も2億円を突破した。「優勝しないと記憶にも記録にも残らないと思い続けています」。今季は残り5試合。古江が貪欲に勝利を目指す。(菅原 美沙)

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