黄金世代の高木優奈、4回目の挑戦は53位発進「まだ初日、いくらでも取り返せる」


高木優奈

高木優奈

◆女子ゴルフ 最終プロテスト第1日(2日、京都・城陽CC=6400ヤード、パー72、参加112人)

 2021年度の最終プロテストが始まった。4回目の挑戦となった1998年度生まれ「黄金世代」の高木優奈は1バーディー、4ボギーの75で回り、3オーバーで6打差の53位で滑り出した。「おとといからショットがあまりうまくいっていなくて。ちょっとズレちゃったのが1バーディーしか取れなかった原因。でもいいパーが何個もあったし、全体的には落ち込むようなスコアじゃない」と淡々と振り返った。

 渋野日向子、原英莉花らと同学年の23歳。19年までに3度受験したが、いずれも最終プロテストに失敗。だが、同7月に下部のステップアップツアーで優勝し、その権利で今季のツアー出場権を懸けた予選会(QT)に参戦。43位で今季は単年登録者としてツアーに出場してきた。しかし来季は規定の改定によりTP単年登録が撤廃し、試合やQTに参加するには日本女子プロゴルフ協会の正会員になるしかない。そのため今回の最終プロテストに合格するか、今季ツアーで賞金ランク50位以内に入るなどして来季のシード権を獲得するか、ツアーで優勝するしか道はない。

 今季ツアーでは43試合に出場し、賞金ランクは56位。同週に賞金総額2億2000万円で行われるツアー・TOTOジャパンクラシック(4日~7日)を欠場し「迷いに迷って」最終プロテストへの参加を決意した。「4日間の試合は誰よりも多くやってきている。まだ初日なので、これぐらいのミスならいくらでも取り返せると思っているし、焦らずにできている」とうなずく。2日目以降に向けては「まだ初日だし、あと3日でどれだけ上にいけるかという気持ちで臨めれば、明日はもう少しいいスコアで回れる」と表情を引き締めた。

 ◆最終プロテスト 4日間、72ホールのストロークプレーで行われる。54ホール終了時点で80位タイまで、または20位に8打差の選手のうち、いずれか多い方が最終ラウンドに進出。20位タイまでが合格となり、入会日は2022年1月1日。合格者の第1位の1名には来季のツアー出場権を懸けた最終予選会(30日~12月3日、静岡・葛城GC宇刈C)の出場権を付与する。

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