賞金ランク1位の木下稜介 海外挑戦断念で賞金王争いに集中「絶対取りたい」


プロアマ戦で笑顔を見せる木下稜介

プロアマ戦で笑顔を見せる木下稜介

◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 プロアマ(3日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 今季2勝で賞金ランク1位の木下稜介(ハートランド)が、残り5戦での賞金王獲得に強い意欲を見せた。

 6月のツアー選手権森ビル杯で初優勝を飾り、国内メジャーのタイトルを手にした。さらに翌週のダンロップ・スリクソン福島オープンで2週連続Vを達成。10月の日本オープンでは3位に入り、自身初のシーズン獲得賞金1億円に到達した。タイトル争いは2位のチャン・キム(PING)、3位の星野陸也(興和)までが約900万円差にひしめく混戦。今大会の4日からの予選ラウンドは3人が同組になり「2人ともいい選手。僕に持っていないものをたくさん持っているし、勉強したい」とライバルたちと過ごす2日間に胸を躍らせた。

 今大会でカギを握るホールは4つのパー5。「1日4つで16(アンダー)出せば勝てるんじゃないか」と優勝までの道のりは計算済みだ。グリーンの状態も良くて速いため「タッチを合わせられれば入る確率は上がる」と、パーオン率とパットもスコアメイクをする上で重要なポイントに挙げた。

 全英オープン(59位)や日本開催の米ツアー・ZOZOチャンピオンシップ(66位)に出場し、海外挑戦の思いも強かった木下稜は米下部ツアーの予選会出場も悩んだが、初のタイトル獲得に専念することを決めた。「賞金王を取る方に絞ったので、絶対取りたい。1勝しないと賞金王になれないと思っている。早めに1勝するのが大事ですね」。先手必勝でタイトルをぐっと引き寄せる。

最新のカテゴリー記事