19歳の久常涼が2打差4位 石川遼、松山英樹らに次ぐ4人目の10代Vへ


スタートの10番でティーショットを放つ久常涼

スタートの10番でティーショットを放つ久常涼

◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第1日(4日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 19歳のルーキー・久常涼(SBSホールディングス)が、5バーディー、ボギーなしの67で回り、2打差の4位に付けた。初日のラウンドを「このコースはあまり得意ではないんですけど、いいスタートを切れた」と振り返った。

 昨年12月に高卒でプロ転向した久常は、予選会から下部ツアーに参戦し、太平洋クラブチャレンジで3位、ジャパンクリエイトチャレンジで初優勝を挙げた。出場した8試合で年間3勝すると与えられるレギュラーツアーのシード権を獲得し、今大会が8戦目。10月のバンテリン東海クラシックでは9位に入るなど、躍進を続けている。

 前々週には主催者推薦枠で日本開催の米ツアー・ZOZOチャンピオンシップにも出場。世界で活躍する選手たちのプレーを間近で目にし「本当に刺激になりました」とたくさんの収穫を得た。海外仕様のコースセッティングでミドルホールの距離が伸び、4、5番アイアンを持つ機会が増加。「その週の終わりからロングアイアンの調子がすごくいい」と手応えは十分だ。今大会のグリーンは状態がよくて速いため、「付け所が大事。ZOZOの経験が生きているので、もう少しいいスコアを3日間で出せれば」と気合を入れた。

 9月に誕生日を迎え、19歳59日での優勝となれば、1973年のツアー制施行後、石川遼や松山英樹、黄重坤に次ぐ史上4人目の10代V、年少3番目でのツアーVを達成する。ZOZOチャンピオンシップで優勝した松山を「次元が違う選手」と最敬礼した久常は「早く追いつけるように一歩ずつ頑張っていければいいのかな」と大きな目標を掲げた。

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