小祝さくら、逆転賞金女王へ単独首位 復調気配の11ラウンドぶりの60台


1番、ティーショットを放つ小祝さくら

1番、ティーショットを放つ小祝さくら

◆女子プロゴルフツアー ▽TOTOジャパンクラシック 第1日(4日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)

 賞金ランク3位の小祝さくら(23)=ニトリ=が8バーディー、1ボギーの65で回り、7アンダーで単独首位発進した。同ランク首位で1アンダー24位の稲見萌寧(22)=都築電気=を約3689万円差で追走する。8月に今季5勝目を挙げて以降、10戦連続トップ10なしと不調に陥ったが、ビッグトーナメントで復調気配を示し、逆転女王へ望みをつなぐ。

 小祝は後半に5バーディーを重ねた。全体2位のパーオン率89%と得意のショットがよみがえり、11ラウンドぶりの60台となる65で今季3度目の首位発進。「ショットが安定してパットも入った」と、うなずいた。

 8月のCATレディース優勝後は賞金ランク首位で、2位の稲見を約1877万円引き離した。だが、以降10戦連続トップ10入りなしと安定感を欠き、9月に半年間守った首位を陥落。修正に必死だったため「最近は優勝を狙う気持ちも足りなかった」と振り返った。

 復調を模索する中、メーカー担当者との会話がきっかけで「ティーアップする時にティーの位置を先週から低くした」ことが奏功した。「当たりが強くなり方向性が安定した」と、ショットに手応え。今週は優勝賞金3300万円と高額で女王争いへ重要な一戦だ。2日目以降へ「しっかりといい位置でプレーしたい」と気を引き締め、残り4戦でランク3位からの“下克上”を狙う。(岩原 正幸)

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