◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第2日(5日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)
4打差の15位から出た浅地洋佑(フリー)が、6バーディー、1ボギーの67で回り、1打差の3位に浮上した。後半はボギーなしでの快調なラウンドに「ここまで気持ちよくできたのは久々ですね」と声を弾ませた。
表情が晴れたのには、順位以外の理由があった。2か月前、不調だったショットの練習を重点的に取り組むあまり、パターの練習がおろそかになってしまった。「パターしか調子がよくなかった」ところから状況は一変。前週のISPSハンダ・ガツーンと飛ばせでは、大会2日目に今年最多に並ぶ33パットするなど不調に陥った。
その大会終わり、仲がよくて練習ラウンドも一緒に回る香妻陣一朗に助けを求めると、「左に引っ張っている。球が押せていない」と指摘されるとともに助言を受けた。映像を確認しても言われた通りの状態で、「陣(一朗)が言っていることは適当じゃないんだなと(笑い)。今回は的確なアドバイスだった」。この日は28パットにまとめ、悩みは解消されつつある。
さらに、今週からは引っ張って引っかけてしまうことへの意識付けとして製作した練習用の金色のL字型パターを使用している。「思いの外よかったので試合で使いました。縁起良さそうですよね。金運アップじゃないですけど(笑い)」と運も味方に付けて戦う。
アドバイスをくれた香妻は首位で決勝ラウンドに進み、3日目の結果次第では最終日最終組での直接対決も期待される。浅地は「普段の和気あいあいさはなくなるでしょうけど、1回やってみたいですね。今年は1回も(同組が)なくて、調子がいいときのゴルフを見ていないので勉強したい」と意欲を見せた。