日本一の“飛ばし屋”幡地隆寛、328.5ヤード!2度目首位発進「気持ちよく振れる」


5番ホールで、富士山に向かってティーショットを放つ幡地隆寛。初日3アンダーで首位に立った(写真は合成=カメラ・今西 淳)

5番ホールで、富士山に向かってティーショットを放つ幡地隆寛。初日3アンダーで首位に立った(写真は合成=カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(11日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 プロ7年目の幡地隆寛(28)=ディライトワークス=が1イーグル、4バーディー、3ボギーの3アンダー、67で自身2度目の首位発進を決めた。今季平均飛距離1位の飛ばし屋が、この日も全体トップの328・50ヤードを記録し、強風の難条件を攻略した。ツアー初優勝で3週後のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月2~5日、東京よみうりCC・報知新聞社主催)の初出場をつかみ取る。

 富士山を望む雄大なコースで、飛ばし屋の本能に火がついた。幡地は前半の18番パー5、2打目を4メートルに運ぶ圧巻のイーグルを奪い、「このコースでハーフ5アンダー(30)。今週はいいことあるかな」と笑った。

 終盤に3連続ボギーも、67で自身2度目の首位発進。瞬間最大風速15・8メートルの強風をものともせず、「ここは(広く)、気持ちよくドライバーを振れるホールが何個かある。試合中にスイングとショットをつくれた」と手応えをにじませた。

 19年に日本選手歴代最高の平均飛距離315・30ヤードを記録し、部門2位。今季は313・30ヤードのツアートップで、「日本人の選手には負けたことがない」とパワーが自慢だ。推薦出場する28歳は、「まずは(2週後の)カシオワールドオープンまで頑張って結果を出したい。その積み重ねが最終戦(出場)につながればいい」と意気込んだ。

 初優勝なら、最終戦の日本シリーズJTカップの初切符が手に入る。「もう少しチャンスを増やして、余裕を持ってやりたい」と2日目以降へ、表情を引き締めた。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事