異例のプロデビュー戦を迎える大学生プロ・杉原大河が会見 「飛距離を活かしたプレーを見て頂ければ」


練習場でショットを放つ杉原大河

練習場でショットを放つ杉原大河

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス プロアマ日(17日、宮崎・フェニックスCC=7042ヤード、パー71)

 今大会が異例のプロデビュー戦となる、杉原大河(東北福祉大4年)がコース内での練習で最終調整。その後会見に臨み、プロ初戦から、持ち味の豪快な飛距離を活かしたプレーでファンを魅了することを誓った。

 22歳は16日に18ホールの練習ラウンド。この日はコース内でショット、パット、アプローチの練習を約3時間行った。「プロになったからと言って、いつもと(大学のゴルフ部の)ウェアもキャディーバッグも同じなので。気持ち的には変わらないですね」と苦笑い。

 アマチュアで出場した前週のツアー、三井住友VISA太平洋マスターズで8位。国内男子ツアーには10位以内に入れば、プロならば翌週大会に出場できる規定があり、両親と東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督と相談。当初は、今月30日からの来季ツアー出場権をかけた3次予選会途中でのプロ転向を想定していたが「昨年獲得した3次予選会から受けられる権利(20年10月の日本オープン5位でローアマ獲得)が、プロになっても生きると聞いて」と、異例の予選会直前でのプロ転向を決めたという。

 プロデビュー戦優勝となれば1973年のツアー制施行後、79年の中四国オープンの重信秀人のみ。「自分の持ち味の飛距離を活かした、プレーで皆さんに見ていただければなと思います。プロになってもアマチュアの時とやることは変わらないので。それが結果につながればいいなと思います」と冷静にうなずいた。

 アマチュアで出場した昨年のこの大会は通算5アンダーの27位。今大会で優勝すれば、予選会免除で来季のツアー出場権を獲得することもできるが「林間コースなので、ティーショットをしっかりといい位置に置くことが攻略のカギになる。そんなに甘くないことはわかっているので。一歩ずつですね」と平均315ヤードの飛距離を武器にツアー2人目の快挙へと迫っていく。

 18日の第1ラウンドは、ツアー1勝の杉山知靖(レイクウッドコーポレーション)、今季2勝のS・ビンセント(ジンバブエ)と同組。午前9時50分に1番からティーオフする。

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