稲見萌寧、17位に浮上…2年連続予選落ちの苦手コースで正確なショット&今季成長のパットかみ合う


ホールアウトし同組の原英莉花のキャディ(右)とE.Tタッチを交わす稲見萌寧(カメラ・渡辺 了文)

ホールアウトし同組の原英莉花のキャディ(右)とE.Tタッチを交わす稲見萌寧(カメラ・渡辺 了文)

◆女子プロゴルフツアー ▽大王製紙エリエールレディス 第2日(19日、愛媛・エリエールGC松山=6545ヤード、パー71)

 初の賞金女王に王手をかける稲見萌寧(22)=都築電気=は40位から出て5バーディー、1ボギーの67で通算5アンダーの17位に浮上した。2年連続予選落ちの苦手コースで、正確なショットと今季成長したパットがかみ合った。約1697万円差のランク2位・古江彩佳(21)=富士通=は71と伸ばせず2アンダーで38位に後退した。三ケ島かな(25)=ランテック=らが12アンダー首位。

 稲見は9番で4メートル、10番で3メートル、11番で2メートルを沈め、3連続バーディーで伸ばした。2年連続で予選落ちしていた“鬼門”で大会自己ベストの67で40位から17位に急上昇した。腰痛を抱える中、「一番の目標だった、予選通過が達成できて良かった」とうなずいた。

 フェアウェーキープ率100%、パーオン率89%と得意のショットに加え、パット数は連日の31を要したが、「毎年に比べて今年はパットがマシになり、耐えることができている」と分析した。オフや今年序盤に練習時間を増やした効果もあり、平均パット数は19年の1・8312(43位)から今季は1・7650(2位)と進化した。

 今大会で稲見が優勝し、古江が5位タイや単独6位以下なら賞金女王が決まる。首位とは7差。03年不動裕理に続くシーズン10勝にもあと「1」と迫るが「そこは意識せず、自分が少しでも伸ばせたら」と強調した。(岩原 正幸)

 古江彩佳(16番で痛恨のダブルボギーなど71で38位後退)「今日はショットが悪く、苦しかった」

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