畑岡奈紗、日本勢歴代最高2億円突破!米女子ツアー賞金女王は1打差で逃す


畑岡奈紗

畑岡奈紗

◆米女子プロゴルフツアー CMEツアー選手権最終日(21日、米国・フロリダ州ティブロンGC=6556ヤード、パー72)

 首位で出た畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=は9バーディー、1ボギーの64で通算22アンダーに伸ばすも、同じ首位から63をマークした高真栄(26、コ・ジンヨン)=韓国=に1打及ばず2位だった。年間獲得賞金は190万1081ドル(約2億1660万円)の3位で、1987年の岡本綾子以来日本人2人目の賞金女王はならなかったが、日本女子の歴代最高額を稼いだ。高は今季5勝目&通算12勝目で優勝賞金150万ドルを加え、今季350万ドル強(約4億円)で3年連続賞金女王となった。

 勝者と晴れやかな表情で抱擁を交わした。畑岡は賞金女王をわずか1打差で逃すも、最終日最終組で強敵2人に食らいついた。優勝賞金の極端に高い最終戦で勝てば賞金女王になれたが「8アンダーを出して勝てないならしょうがない」と振り返った。

 4人が首位タイから出て、高が抜群のパットで前半6つ伸ばし抜け出した。結果的にバンカーに入れた6番のボギーが明暗を分けた。ただ、現在世界の2トップと言える高と東京五輪金メダルのN・コルダ(米国)と、最終組の緊迫感の中で渡り合い「ツアーを引っ張る2人。すごく財産になる」と素直に受け止めた。

 今年は7月以降に2勝も、東京五輪や5大メジャーの頂点には立てなかった。「(調子の)ピークを目標に持っていくのは簡単ではない。合わせた人が勝つ」と畑岡。地力を示し、タイトルへの意欲を新たにして米国での5季目を終えた。

 ◆米女子ツアーの日本人の年間獲得賞金額 1位の畑岡に続き6月の全米女子オープンを制した笹生の151万7876ドル(約1億7304万円)が歴代2位。09年に米ツアー初優勝を飾り、賞金ランク3位だった宮里藍の151万7149ドル(約1億7295万円)が3位。当時とは賞金額が異なるが1987年の岡本は46万7149ドル(約5325万円)。近年は大会ごとの金額差が大きく、獲得賞金が力を反映しない傾向もあり、米女子プロ協会は今年から翌年の出場資格を賞金ではなく、各大会で得るポイントで争う制度に移行した。また、日本の賞金女王争いは1試合を残し、稲見萌寧が2億5351万2049円でトップを走っている。

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