大槻智春、最終戦で「シルバーコレクター」返上だ 食事管理徹底し、JTカップ制覇へ


大槻智春

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◆大槻智春(31)=真清創設=3年連続3度目出場<賞金ランク8位>

 手応えと、もどかしさが胸にあった。今季は優勝こそないものの、2位が4回を含めトップ10は12回。19年9月から今年11月のダンロップフェニックスまで、データが残る85年以降でツアー歴代6位の40戦連続で予選通過。抜群の安定感を示し「ショットの精度は上がったけど、勝てない試合が続く」と複雑な胸中を明かす。

 10月のZOZOチャンピオンシップで仲間からヒントを得た。予選2日間は18年から米ツアーで戦う日大時代の同期・小平智と約2年ぶりに同組に。ラウンド中「このショットでは世界に通用すると思えない」とこぼすと、小平は「日本人のショットは通用する。違うのはショートゲーム」と言い切った。「ハッとした。これからの課題にしようと思った」と語った。

 31歳になり、体の管理にも気を配る。食事に関し、以前は「何も考えずに食べていた」というが、栄養素を見直し「タンパク質を多めに」と朝は卵、チキン、プロテインに変えた。体重は93キロから10キロ減って「疲れなくなった」と効果はてきめんだ。

 昨年大会は最終日の18番でボギーを喫し1打届かず2位。将来的に海外進出を考えており、メジャーVでの「3年シード」に目が輝く。「日本でもう1勝、できればメジャーを取りたい」。最終戦で“シルバーコレクター”を返上してみせる。(宮下 京香)

 ◆大槻 智春(おおつき・ともはる)1990年1月26日、茨城・神栖市生まれ。31歳。父の影響で7歳からゴルフを始め、茨城・鹿島学園高3年時の2007年に関東ジュニアV。日大に進学もプロ転向を理由に10年11月に中退し、翌年からツアーに参戦。19年5月の関西オープンでツアー初優勝。今季イーグル数は22個でツアー1位。家族は両親と姉。172センチ。

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