中島啓太「100%出しきる」アマチュアで大会初制覇に挑む


ゴルフ日本シリーズJTカップの旗を持ち笑顔でガッツポーズする(左から)金谷拓実、中島啓太(カメラ・山崎 賢人)

ゴルフ日本シリーズJTカップの旗を持ち笑顔でガッツポーズする(左から)金谷拓実、中島啓太(カメラ・山崎 賢人)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー2020―21年最終戦 日本シリーズJTカップ(12月2日から4日間、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 9月のパナソニックオープンでツアー史上5人目のアマチュア優勝を飾った中島啓太(日体大3年)が、アマでは2007年の石川遼(24位)、11年の松山英樹(21位)に続く史上3人目の最終戦に挑む。指定練習日となった30日の練習ラウンド後に取材に応じた。アマとして大会史上初Vの期待も膨らむが、「この試合にアマチュアとして出場できることがすごくうれしいです。最後まで自分のゴルフができたらいい」と気持ちを高めた。

 早朝7時前に来場し、午前中に昨年大会で初出場した2歳上の金谷拓実(Yogibo)と一緒に18ホールの練習ラウンドを行った。コースは13年報知ジュニア中学生大会に出場したことはあるが、今大会は初めて。ツアー屈指の高速グリーンの傾斜を器具で計測しながら、金谷が昨年大会のピン位置にマークを置いてくれて、球を転がして回った。「(名物ホールの)18番だけでなく、傾斜がすごくて難しいパットが残るホールが多かった。全体的に難しいので、上りのラインにつけられたら」と警戒した。

 夕方からはコースから車で約20分のところにある大学に顔を出すつもりだ。ゴルフ部の新キャプテンに任命されるという。「(キャプテンは)やったことないんですよ。(現主将の石川)航君の後をしっかり継げるように頑張りたいです」とうなずいた。

 今大会が飛躍の1年の最後の試合出場だ。8月に世界アマチュアランク1位に浮上。9月には国内ツアー、パナソニックオープンで初優勝をつかんだ。今月上旬には目標に掲げてきたアジア・パシフィックアマチュア選手権で松山、金谷に次ぐ日本人3人目の優勝。来年のマスターズ切符も手にした。大会には家族も観戦に訪れる予定で「今年は目標を達成できたのですごくいい年になりました。最後まで100%出しきって頑張りたい」。最強アマが今年の締めくくりにもうひと暴れする。

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