1打差2位の池村寛世 ツアー2勝目、メジャー初Vへ「トップの人をびびらせていけたら」


16番、コースを見る池村寛世(右)とキャディを務める婚約者の坂口琴音さん

16番、コースを見る池村寛世(右)とキャディを務める婚約者の坂口琴音さん

◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第3日(4日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)

 5打差5位から出た池村寛世(ディライトワークス)が、1イーグル、4バーディー、ボギーなしの64でスコアを6つ伸ばし、首位と1打差2位に浮上した。

 ツアー屈指の飛ばし屋は、パー5の17番で第1打を「直ドラ」で放ち、339ヤードのビッグドライブを披露。残り196ヤードからの第2打をピンの右3メートルにつけてイーグルを奪い、一時は首位に並んだ。急傾斜が待ち受ける18番でも、右手前ラフからふわりと浮かせるアプローチで寄せて、難なくパーセーブ。「これ以上ない、いい上がり方だったと思います」と納得の表情を浮かべた。

 10月のISPSハンダ・ガツーンと飛ばせでツアー初優勝を挙げた池村は、2勝目とメジャー初制覇を目指す。今大会は初優勝時にもバッグを担いだ婚約者の坂口琴音さんがキャディーを務める。「彼女は『いけるでしょ。大丈夫、大丈夫』って、背中を押してくれる。『別にボギー打っても死なないから』って。確かになと(笑い)」。緊張した場面でも和ませてくれる存在が、池村の快進撃の支えになった。

 首位で13度目出場の谷原秀人(国際スポーツ振興協会)、2打差3位で13、17年大会王者の宮里優作(フリー)とともに、最終組で最終日を迎える。コースを知り尽くしたベテランとの最終決戦に向けて「バック9まで優勝争いをしていいゴルフがしたい。自滅はしたくない。トップの人をびびらせていけたら」と強気に意気込んだ。

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