
18番、通算1アンダーでホールアウトしたアマチュアの中島啓太(カメラ ・今西 淳)
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー2020―21年最終戦 日本シリーズJTカップ 最終日(5日、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
アマチュア3人目の出場を果たした世界アマランク1位の中島啓太(日体大3年)が、今大会のアマ最高成績を更新した。18位で出て4バーディー、3ボギーの69。初日に続き今大会2度目の60台で回り、通算1アンダーの15位。07年の石川遼(通算7オーバーの24位)、11年の松山英樹(通算4オーバーの21位)を上回った。
埼玉県出身で今大会中は家族らが応援に駆けつけた。難関の最終18番をパーで締めて、大きな拍手を浴びると「皆の応援にも応えられた。良い締めくくりができたと思います。4日間(終わって)、アンダーパーで回れて良かった」と話した。
21年は飛躍を遂げた。「内容の濃い一年でした」と世界ランク1位となり、9月のパナソニックオープンで日本ツアー史上5人目のアマ制覇を果たすと、11月のアジア・パシフィックアマ選手権もV。22年初戦は米ツアーのソニーオープン(1月13日開幕・米ハワイ州)の予定で、元日からアマ日本代表の宮崎合宿で始動する。来年の海外メジャー3戦の出場権も持ち、4月のマスターズ(米ジョージア州)については「一緒に行きたいし、練習ラウンドをできたら光栄です」と親交の深い2学年上の金谷との共闘を夢見ている。(榎本 友一)