大学生プロ・平田憲聖が66で35位から2位に浮上! 大学の先輩・木下稜介の活躍に刺激「レギュラーツアーで戦いたい」


平田憲聖

平田憲聖

◆男子ゴルフ 来季のツアー出場権を懸けた最終予選会第3日(9日、宮崎・トム・ワトソンGC=6984ヤード、パー72)

 第3ラウンド(R)は6日にプロ転向したばかりの新鋭・平田憲聖(大阪学院大3年)がこの日のベストスコア66をたたき出し、通算4アンダーで3打差2位に浮上した。川上優大(Golf Brothers)が74と下げたが、7アンダーで首位を堅持。ツアー通算8勝の手嶋多一(ミズノ)は70で回り2オーバー25位に浮上した。最終予選会は72ホールのストロークプレーで行われ、首位は来季レギュラーツアーの出場権をつかみ、20位前後までがレギュラーと下部ツアーの来季前半戦のほとんどの試合の切符を得る。

 予選会初参戦の平田が自然体を貫き、ぐんぐん伸ばした。フェアウェーが狭い上、グリーンが小さい難コースで、60台で回ったのは平田を含め5人のみ。8番パー3で第1打をピンそば1・5メートルにつけてバーディーを奪うと、後半は5つのバーディーを奪取。6バーディー、ボギーなしで回り、35位から2位に急浮上した。「だいたいフェアウェーを捉えていた。(第2Rまでは)バーディーチャンスにつけられていなかったけど、今日はそこがうまくできた」と納得の表情を見せた。

 8月の日本学生選手権を制したことで、3次予選会からの初参加。6日の練習ラウンド後にはプロ転向の手続きを済ませた。3日しかたっておらず「いや、まだ宣言しただけなので」と実感はないというが、同大在学中では初のプロ。日本ウェルネススポーツ大に在籍ながらプロとして活躍する石坂友宏らの姿を見て「大学生プロには魅力を感じていた。もちろんレギュラーツアーで戦いたい」と自覚を口にした。

 大阪学院大の先輩には、今季ツアーで2勝を挙げ、賞金ランク3位と飛躍した木下稜介がいる。ツアーに出場した際に「あいさつさせていただいています。東北福祉大出身の人が多い中で、活躍されていてうれしい」と憧れのまなざしを向ける。好位置で迎える最終日に向けて「難しいコースなのでそう簡単にいかないけど、チャンスを多く作れたら」。ツアー出場権をつかみ、憧れの先輩と同じ舞台で共闘する。

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