「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がプロパッティングツアーで最多7バーディーも19位 パット特訓スタート


プロパッティングツアー第3戦で総合19位でローアマを獲得した須藤弥勒(左)=提供写真

プロパッティングツアー第3戦で総合19位でローアマを獲得した須藤弥勒(左)=提供写真

 10歳にして5社とスポンサー契約を結んだ「天才少女」須藤弥勒(ゴルフ5)は8日、プロパッティングツアー第3戦(6日、岡山西GC)で得た収穫と課題を生かし、パットの猛練習をスタートさせることを宣言した。

 同ツアーの第2戦(1月29日、静岡・フジ天城GC)でパット名人たちに交じり、4位と大健闘した弥勒は、初優勝を目指して第3戦に挑んだが、7バーディー、5ダブルボギー、4ボギーと出入りの激しいプレーで7オーバーで苦戦し、47人中19位に終わった。それでも、出場選手最多の7バーディーを奪い、ローアマを獲得するなど収穫もあった。「今シーズンで一番難しいセッティングでした。カップに入らなければOBになってしまうところにカップが切ってあり、積極的に狙っていった結果、バーディーかダブルボギーになってしまう激しい展開でした」と弥勒は今大会を振り返った。

 3~4メートルのパットは、ねじ込む勝負強さを発揮する一方で、10メートル前後のロングパットに精彩を欠いた。「良い点も、悪い点もありました。もうすぐ海外遠征が始まりますので、今回の反省を生かして、集中的にパット練習をします」と前向きに話した。

 今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーは無制限でスポンサー収入を得ることが可能になった。10歳ながら抜群の存在感を持つ弥勒のもとにはスポンサーからオファーが殺到。ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約。菓子・食品製造販売の「UHA(ユーハ)味覚糖」とスポンサー契約、並びに体づくりための総合サポート契約。「いしど式」のそろばん教室を運営する「イシド」、自動車販売の「100%新車館」、飲料水製造販売の「サーフビバレッジ」とスポンサー契約を結んだ。5社のスポンサー企業を持つ弥勒は「看板娘」としての責任と自覚を持って、技術の向上に励むつもりだ。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。東大出身の父・憲一さんの指導で2歳からゴルフを始める。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇。現在、ドライバーの飛距離は220~230ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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