植竹希望単独トップ…1998年度生まれ10人目初優勝へ好調


7番、ティーショットを放つ植竹希望 (カメラ・豊田 秀一)

7番、ティーショットを放つ植竹希望 (カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー ▽明治安田生命レディス 第2日(12日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)

 1998年度生まれの“黄金世代”・植竹希望(23)=サーフビバレッジ=が67と伸ばし、通算10アンダーで単独首位に立った。3位で出て、6バーディー、1ボギーで回り、自身初のトップで迎える最終日では、世代10人目のツアー初優勝に挑む。1988年ツアー制施行後、初の開幕戦から2戦連続Vを狙う西郷真央(20)=島津製作所=が1打差2位で続いた。

 植竹が会心のプレーで首位に浮上した。穏やかな気候の中、2つ上げて迎えた8番で4メートルの下りのバーディーパットを沈めて右拳を握り首位の堀琴音(26)をとらえた。今大会32ホール目でボギーが来たが、67で回り「(強風の)まだ怖さを知らない。今のうちに伸ばせて良かった」と笑った。

 昨季ツアーでパーオン率5位のショットを武器に賞金ランク33位で初シード。初優勝へ、オフは小袋秀人(30)ら男子プロと練習し「発見あった」。ショットから課題のアプローチ、パットまで同じリズムで振るよう修正。「パターに結果が出た」。開幕戦は「緊張して」予選落ちしたが、この日は小技でも見せ場を作った。

 23歳はゴルフを離れると、プロ野球・ヤクルトの大ファン。昨年の20年ぶり日本一の瞬間はテレビで見届け「私も頑張ろ~!」と気持ちを高めた。“黄金世代”10人目の初Vは、植竹がもぎ取る。(宮下 京香)

 ◆黄金世代のツアー優勝 1998年度生まれ世代で国内通算32勝。勝みなみ、小祝さくら、渋野日向子(米ツアー1勝)が6勝ずつ、畑岡奈紗が5勝(米ツアー5勝)、原英莉花が4勝、大里桃子が2勝、19年8月のCATレディースを制した浅井咲希まで計9人が優勝。

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