◆日本女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 指定練習日(29日、静岡・葛城GC山名C=6590ヤード、パー72)
昨年のヤマハレディース4位で臨時登録者の高木優奈(フリー)が、ヤマハとの用具契約をオンライン生配信で発表した。今後は、同社のロゴ入りのヘッドギアとキャディーバッグを使用するという。
1998年度生まれの「黄金世代」の23歳。昨季は賞金ランク60位、メルセデスポイントランク57位で惜しくもシード初獲得には届かず。今季は世界ランク300位以内の資格で「臨時登録者」としてツアー出場中だ。「今年からヤマハのクラブで心機一転。プロテスト合格を目指して頑張ります」と、5度目のプロテストでの合格を誓った。
ヤマハについては「楽器のイメージの方が強かったですが、初めて買ったクラブはヤマハでしたね」と思い出話を明かした。ツアー自己最高位となった昨年大会の活躍でヤマハ側からオファーを受け、試打を繰り返して今回の契約締結を決断したという。ヤマハのクラブは「飛距離がすごく出て、ウッド系は球が上がりやすく飛んでくれる。アイアンも構えやすくて、(クラブヘッドの)顔も私好みで好きです」とうなずいた。
今週のヤマハレディースは主催者推薦での出場で、今季ツアー2戦目の出場となる。戦略性の高い難コースでホステス大会となるが、28日からコース入りして練習ラウンドなどで調整した。「葛城GCはグリーン上が難しいので、タッチ合わせや(構えた時の体の向き)アライメントチェックに時間を使いました。昨年は、パターがすごく入ってくれてすごく上出来でしたね」とグリーン上をカギに挙げた。
大会としては3年ぶりの有観客での開催となる。「有観客での試合はまだ経験が浅いのですが、やっぱりギャラリーの方の声などに勇気づけられます」と、観客の声援も力に変えて2年連続の優勝争いを目指す。予選ラウンドは工藤優海(フリー)、アマチュアの小宮千鶴(南山学園聖霊高1年)と同組。31日の第1ラウンドは、午前11時35分に10番からティーオフする。
◆高木 優奈(たかぎ・ゆうな)1998年5月13日、神奈川・小田原市生まれ。23歳。ゴルフは11歳から。2017年に相洋高卒業。プロテストは3年連続で不合格ながら、18年のQTで92位となり、ツアー出場権を獲得。19年は下部ツアー1勝。20年はレギュラーツアー初の予選通過となったNEC軽井沢72で10位。昨季賞金ランク60位。156センチ、55キロ。