◇日本男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ 第3日(2日、三重・東建多度CC名古屋C=7062ヤード、パー71)
第3ラウンドが行われ、ツアー初優勝を目指す桂川有人(国際スポーツ振興協会)が67と伸ばし、通算7アンダーで4位に浮上した。9位で出て、6バーディー、2ボギーで回り、首位とは5打差で最終日を迎える。「バーディーがたくさん取れていいゴルフだった。ちょっとアプローチが悪くて寄せられなかったけど、パットが決まってくれたので良かったです」と納得の表情で振り返った。
“プロレス魂”で上昇した。4番パー4。第2打でグリーン右のラフにこぼすも、アプローチで2メートル半へ。「(カップが)山のてっぺんだったので、寄せにいく感じで打ったのが入った」。新日本プロレスが大好きな23歳はパットを決めた瞬間、両手を広げた。オカダ・カズチカが見せる「レインメーカー」ポーズだ。8番パー4も追い風の中、155ヤードの第2打で9アイアンを選択し、距離感をぴったり合わせてバーディー。今度はポーズこそ出なかったが、この日は計4つスコアを上げた。
今年1月のSMBCシンガポールオープンでツアー自己最高2位に入り、7月の初メジャーとなる全英オープンの出場権をつかんだ。昨年は木下稜介が同様に全英切符を得ると、国内ツアーで2連勝し「自信」をつけて“本番”に向かった。メジャーでは日本勢で唯一、決勝ラウンドに進み、59位だった。桂川も開幕前に「自信をつけたいところで1勝できたら」と語っていた。
第3日は「レインメーカー」が飛び出した。報道陣から「優勝した場合も見せてくれる? 」と聞かれると「まだオリジナルがないので」と「最推し」の内藤哲也の片目を開くポーズを選択するつもりだという。「トップとは差が離れてしまっているけど、最後まで諦めずに優勝を目指して頑張りたい」。昨年大会覇者の金谷拓実とは同学年。注目の若手有望株が勢いに乗って頂点を狙う。