◆女子プロゴルフツアー KKT杯バンテリンレディス 第1日(15日、熊本・熊本空港CC=6499ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、1998年度生まれ“黄金世代”の植竹希望(サーフビバレッジ)が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68をマークし、4アンダーでホールアウト。現時点で2打差の3位につけている。初出場のコースで好発進を切り、「今日はイーグルが取れたのがすごくうれしくて。イーグル、バーディーと続けて取れたので、もうちょっと伸ばしたい気持ちはあったけど、60台で回れてホッとしています」と笑顔をのぞかせた。
ツアー屈指のショットメーカーが前半からギャラリーを魅了した。4番パー5(458ヤード)。左ラフから残り236ヤードの第2打を5ウッドでピン奥2メートル半につけてイーグルを奪取。5番は10メートルの下りのスライスラインをねじ込むバーディーで伸ばした。11番パー5では、79ヤードからの第3打をピン右2メートルにつけてバーディー。この日、グリーンを外したのは3回のみ。今季パーオン率4位(73・8562)のショットとパットもさえて好スタートを切った。
「マスターズ」に魅了された一人だ。前週に行われた米男子のメジャー、マスターズ。自身も試合があったため、普段より「15分」早く起きて支度をしながらテレビ観戦した。「鏡を見ないで化粧していたから、先週は化粧があまりうまくなかったかもしれません(笑い)。テレビを見ながらぱぱぱぱぱって」。テレビ画面の向こうでは、25歳のスコッティ・シェフラー(米国)がメジャー初制覇。「私と2つしか年が変わらなくて、すごく驚いている。私も頑張らなきゃなという気持ちとイメージはだいぶ良くなった気がします」と心が奮い立った。
“黄金世代”では、19年8月のCATレディースを制した浅井咲希以来、10人目のツアー初優勝が懸かる。2位に終わった3月の明治安田生命レディスなど、これまでいくども優勝争いに加わった経験があり「今、優勝したい気持ちが強すぎてよく失敗している」。その上で、今大会は昨年の優勝スコア「14アンダー」を目標に設定し「ボードをあまり見ないようにしていて。(目標を)達成できたら100点満点かな」と平常心を強調した。