渋野日向子2打差の2位で来季米シード権獲得「自分のゴルフが最後までできた」


◆米女子プロゴルフツアー ロッテ選手権 最終日(16日、米ハワイ州ホアカレイCC=6603ヤード、パー72)

 首位と3打差の2位から出た渋野日向子(23)=サントリー=は2バーディー、ボギーなしの70で、通算9アンダーの2打差2位で終えた。米ツアー2勝目には届かなかったが、来季のシード権獲得を確定的にした。71のキム・ヒョージュ(韓国)が11アンダーで逃げ切り、ツアー5勝目。笹生優花(20)=フリー=は4オーバーの56位、古江彩佳(21)=富士通=は6オーバーの67位だった。

 逆転優勝へ、1打差を追って迎えた18番パー5。渋野は「やっぱりイーグルを取らないと無理だろうな」と第2打で7ウッドを強振した。だが、グリーン手前のバンカーにつかまってパー。キム・ヒョージュが第3打のアプローチをピンそばにつけると、渋野は笑顔で拍手し、勝者をたたえた。

 2019年のメジャー、AIG全英女子オープン以来、3年ぶりのツアー2勝目には届かなかった。一騎打ちの様相となり、後半の13番は約4メートル、15番も3メートルのバーディーパットを決められなかった。惜しいパットが決まらず、「悔しい」と口にしながら、「果敢に攻めた結果。優勝はできなかったけど、個人的にはよく頑張った」と、すがすがしい表情だった。

 強風の中での大会でスコアを伸ばし続けた。2日連続ボギーなしで回り、「自分のゴルフが最後までできた。これからにつながる。ちょっと前進してるかな」と手応えをにじませた。

 前戦のメジャー、シェブロン選手権の4位など今季5戦で3度目のトップ10入り。積算ポイントを498ポイント(15位)とし、目標とする来季のシード権獲得へ、優先的に試合に出られる80位以内の昨年基準を上回った。「気を緩めずに、しっかり次も上位争いできるように頑張りたい」。23歳のツアールーキーが、勝利を手にする日も近い。

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