渋野日向子「ダメダメ」21位から「牛タン20枚。ご飯は大盛り」やけ食いパワーで4位


渋野日向子

渋野日向子

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第1戦 シェブロン選手権最終日(3日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC)

 21位から出た渋野日向子(23)=サントリー=は、7バーディー、1ボギーの66で回り、通算10アンダーで4位になった。第2日を終えて単独首位に立った渋野は第3日に出場74人中、ワーストタイの77をたたいて21位に急降下したが、最終日は一転、出場選手の中でベストタイをマーク。たった1日で11打も減らす猛チャージで優勝まで4打差に迫った。ジェニファー・カップチョ(24)=米国=が通算14アンダーで逃げ切り、ツアー初優勝をメジャーで飾った。

 第3日はワーストスコアで最終日はベストスコア。渋野らしいド派手なゴルフで4位という結果以上の存在感を示した。

 「4日間、いいゴルフはできなかったけど、3日間はいいゴルフができた。上位に食い込むことができて(予選落ちの)去年より成長できたと感じる。開き直ってやれたのも良かった」。スマイル満開で話した。

 単独首位から21位へ急降下した第3日。大崩れのきっかけとなったのは2番パー5だった。結果的にチップインでバーディーを奪ったが、第1打を右に大きく曲げたことが尾を引いた。この日は“鬼門”のティーショットで300ヤード以上かっ飛ばしてフェアウェーキープ。「悪いイメージはあったけど(スイングの際に)なるべくトップまで丁寧に上げることを意識した」。修正が実って2番から3連続バーディー。波に乗った。

 後半も10番から3連続バーディーでスコアを伸ばした。フェアウェーを外したのは1度だけで、パット数は4日間で最少の25だった。

 前夜は気持ちを切り替えるためにしたことは「やけ食い」だった。「牛タン20枚くらい。ご飯は大盛り。サラダも食べた」と豪快に笑った。コース内外で、米ツアーで戦う上で絶対に必要な適応力を発揮した。

 米ツアー本格参戦1年目のメジャー第1戦で4位と健闘。目標のシード権獲得に大きく前進した。「メジャーはポイントが高いですよね? いいポイントがもらえるかな。よかった~」と感情豊かに話した。手にした収穫と課題は共に多い。渋野の挑戦は続く。

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