高橋彩華 前週Vの仲良し植竹希望に「続きたい」黄金世代11人目優勝へ首位発進


白波をバックに17番ティーに向かう高橋彩華。初日8アンダー63の好スコアで首位に立った(カメラ・今西 淳)

白波をバックに17番ティーに向かう高橋彩華。初日8アンダー63の好スコアで首位に立った(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第1日(22日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6447ヤード、パー71)

 1998年度生まれ“黄金世代”の高橋彩華(23)=東芝=が8バーディー、ボギーなしの大会コース記録に並ぶ63で回り、首位に立った。先週のKKT杯バンテリンレディスで同世代10人目の優勝を飾った植竹希望(23)=サーフビバレッジ=に刺激を受けて11人目の勝利を目指す。名物ホールの17番でホールインワンを決めた藤田さいき(36)=チェリーゴルフ=ら4人が4打差2位。植竹は5打差6位と2週連続Vに向けて上々のスタートを切った。

 “ゴールド世代”のシルバーメダルコレクターが猛烈なスタートダッシュを決めた。高橋は16番パー5で2メートルのパットをきっちり沈めて8つ目のバーディーを奪取。ボギーなしの63。19年大会で申ジエ(韓国)がマークした大会コース記録に並ぶ好スコアで2位に4打の大差をつけて首位に立った。

 「流れが良かった。バーディーチャンスをほとんど決めることができた。タイ記録は上がってから知りました」。高橋は会心の笑みで第1日を振り返った。

 コロナ禍のため統合された20―21年シーズンで21回もトップ10入り。今季も7試合で3回もトップ10に入っているが、3度の2位が最高で、優勝には手が届いていない。先週は植竹が黄金世代10人目のツアー初優勝を果たした。「(植竹は)普段からよく話すので、優勝はすごくうれしかった。私も続きたいな、と思います」と11人目の優勝に向けて静かに話した。

 今までは中盤まで好位置につけても最終日に崩れることが多かった。「気合を入れていくとダメ。空回りになってしまって。(ポイントは)自分自身との闘い。それをコントロールできたら(初優勝が)見えてくると思います」。高橋は自分に言い聞かせるように言う。

 好スコアをマークしながらも「まだ優勝争いできるほどショットの調子は良くない」と自己評価する。その上で「これくらいの方がちょうどいいんですかね」と笑う。残り2日、日本屈指の美しいコースで、静かに戦い抜くつもりだ。(竹内 達朗)

 ◆高橋 彩華(たかはし・さやか)1998年7月24日、新潟市生まれ。23歳。10歳からゴルフを始める。新潟・開志国際高3年時の2016年、日本女子アマ優勝。高校卒業後の18年、プロテストに2度目の挑戦で合格。19年に5528万9178円を稼ぎ、賞金ランク19位で初シード獲得。昨季は21度のトップ10入りなどで1億884万円で賞金ランク11位に躍進した。日本ウェルネススポーツ大に在学中。162センチ、55キロ。家族は両親と弟。

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