バイリンガルゴルファー・大西魁斗が3位浮上 日本生まれ米国育ちの23歳が最終日「23アンダーはいきたい」


◆日本男子プロゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント 第3日(23日、茨城・石岡GC=7071ヤード、パー71)

 プロ2年目で主催者推薦での出場の大西魁斗(23)=ZOZO=が1イーグル、7バーディー、ボギーなしの62をマーク。日本生まれ、米国育ちの“国際派バイリンガルプロ”が、3年前から使用する中尺パターを手に首位と1打差の通算17アンダーの3位へと浮上した。大会主催者と所属契約する桂川有人(23)、J・デロスサントス(26)=フィリピン=が18アンダーの首位に並んだ。

 ベストスコアをたたき出した大西の笑顔が、夏日の日差しで輝いた。計25パットでツアー自己最少に並ぶ62。最終18番。グリーン奥のエッジから中尺パターで6メートルを沈めて伸ばした。「今日はショットも良くてパターも入ってくれた。100点です。120点は明日出ると思います」と右拳を突き出した。

 メジャー歴代最多18勝のジャック・ニクラウス設計コースだ。初日にも64をマークし「米国のコースに似ている」と相性の良さを口にする。2番で6メートルのイーグルパットを沈めるなど、3年前から操る中尺パターで猛チャージをかけた。

 茨城県内開催のツアーでは好成績を残す。昨年10月のISPSハンダ・ガツーンと飛ばせで初のV争いの末、10位。「グリーンの芝質が、素直な転がりをするので打ちやすい」と自己分析。南カリフォルニア大出身の好青年は「23アンダーはいきたい。ベストを尽くして頑張ります」と初優勝に挑む。(榎本 友一)

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