女子ゴルフで今季から米ツアーに主戦場を移した日米通算7勝の渋野日向子(23)=サントリー=が、5月19日から4日間行われる国内ツアーのブリヂストンレディス(千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C)に“電撃参戦”する方針であることが29日、大会関係者の話で分かった。この日、締め切りとなった出場登録を済ませ、今週の米ツアー大会後に一時帰国する見通しだ。
渋野は同12月に米ツアー最終予選会を20位で突破し、念願のツアーメンバーとなった。今季は6戦で、メジャーのシェブロン選手権(4位)を含むトップ10入りが3度の活躍。現在は積算ポイントを501ポイント稼ぎ、ランク20位につけ、同80位以内で得られる来季シード権獲得を確実にしている。シェブロン選手権後には、日本の試合出場について「出られる試合には出させていただきたいな、という気持ちはありますが、主にこっち(米国)でプレーしたい」と話していた。
目標のシードをほぼ手中にし、日程面の選択肢が増えたことで今回のエントリーに至ったとみられる。また、2位に入ったハワイでのロッテ選手権から3連戦の強行軍で戦っており、シーズン中の短い国内滞在は心身の良い“リフレッシュ期間”になりそうだ。6月には、日本人初の海外メジャー2勝目を狙う全米女子オープン(2~5日)、全米女子プロ(23~26日)が控える。昨年11月の大王製紙エリエールレディス(12位)以来、約半年ぶりの国内大会出場で弾みをつけたいところだ。ブリヂストンレディスは22日に各日5000人を上限とした有観客開催が発表されている。大会主催者の契約選手ではない渋野の登場は異例ともいえ、大きな注目を集めそうだ。