諸見里しのぶ「オーガスタの超高速グリーン経験大きい」安田祐香は怖がらずにいいストローク


3番でアプローチを寄せてパーセーブした安田祐香。通算3アンダー3位に浮上(カメラ・今西 淳)

3番でアプローチを寄せてパーセーブした安田祐香。通算3アンダー3位に浮上(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(6日、茨城・茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 7位から出た安田祐香(21)=NEC=が2バーディー、1ボギーの71で回り、通算3アンダーで3打差の3位に浮上した。歴代最多の男女ツアー39勝(非公式)を支えた清水重憲キャディーと即席の初タッグで今季ツアー最高の高速グリーンを攻略。昨年覇者の西村優菜に続く2000年度生まれ“ミレニアム世代”による大会制覇と、ツアー史上15人目の初V&メジャー初制覇を目指す。女子プロゴルファーで09年大会覇者の諸見里しのぶがは「オーガスタの経験が生きた」と指摘した。

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 第2ラウンドは、アンダーパーが10人ととてもタフな一日でした。グリーンは今季最速の約14フィート。国内女子ツアーではなかなかない設定で風も強く、グリーンの硬さも増しました。1ヤードの距離の判断ミスが、ダブルボギーになるリスクをはらんでいましたね。

 次の1打を想定した守るコースマネジメントが大事でした。安田選手にとって、男子で多くの高速グリーンを経験してきた清水キャディーの存在は大きかったと思います。“大けが”につながる外してはいけない所は避けて、グリーン手前の花道を上手に使っていました。この設定で2日間でボギー1つはすごいです。

 安田選手のオーガスタの超高速グリーンでの経験は大きいと思います。これだけ速いとオーバーするのが怖くて、しっかりヒットして打てなくなる。それでも安田選手は終始、いいストロークで打てていました。第3ラウンドは雨予報。グリーンやラフの状況をいかに早く把握し、攻守の見極めをできるかがカギだと思います。(女子プロゴルファー=09年大会覇者・諸見里しのぶ)

 【注】「フィート」はグリーン上に転がったボールの速さの単位で、計測器で測る。1フィートは約30センチ。一般的に、アマチュアは8~9フィート(約270センチ)、女子プロの平場の大会は11、12フィート(約360センチ)、男子の海外メジャー、マスターズは14フィート(約420センチ)。

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