◆女子プロゴルフツアー ほけんの窓口レディース 最終日(15日、福岡CC和白C=6299ヤード、パー72)
2打差の単独首位から出た渡辺彩香が通算11アンダーで並んだ高橋彩華とのプレーオフを2ホール目で制し、ツアー通算5勝目を飾った。20年6月のアース・モンダミンカップ以来のVとなった。
渡辺はプレーオフの2ホール目、10メートル以上ある長いバーディーパットを沈めてガッツポーズ。高橋のバーディーパットは右に外れ、決着。序盤にリードも追いつかれ、苦しんだが、約2年ぶり優勝を手にした。
昨年2月26日に埼玉栄高の同級生で柔道家の小林悠輔と結婚。その1年後、神社で挙式をして「気持ちも引き締まった」と、今季の開幕に臨んだ。トレーニングを一緒に行う夫の存在が支えとなり「今シーズンはすごく落ち着いて迎えられた」と話していた。
今季は3月の開幕戦、ダイキンオーキッドレディスで首位で出た最終日に75と崩れ、4位と逆転負け。今回が今季4度目の最終日最終組となり、第3ラウンド(14日)後には「これまで思い切りの良さが欠けてしまっていたので、そこを大事にしたい」と強調していた。
◆渡辺 彩香(わたなべ・あやか)1993年9月19日、静岡・熱海市生まれ。28歳。10歳でゴルフを始め、埼玉栄高卒業後、2012年7月にプロテストに一発合格。14、15年に3勝と活躍。13年から5年賞金シードを保持したが、18、19年はドライバーショットに苦しみ2年連続でシード落ち。20年6月のアース・モンダミンカップで4勝目。昨季は賞金ランク14位。172センチ、65キロ。