ヒッコリーゴルフ…初心者のリアルな感想


千葉県・太平洋クラブ八千代コースでレッツトライ!

受付を終えていざグリーンへ!

 「初体験」…年齢を重ねるとこの言葉を久しく口にすることがなくなってきますが…。GOLF報知編集部員の代表として、先日は「ヒッコリーゴルフ」を初体験してきました。5月20日に千葉県・太平洋クラブ八千代コースで開催された「第1回太平洋クラブ ヒッコリーマスターズチャンピオンシップ」。ヒッコリーゴルフの歴史は先日、アップされておりますフリーアナウンサー・山本潤さんの記事に書いてありますので、この場では割愛。初心者の感覚としてわかりやすく言えば、現代ゴルフ=「技術やスコアを追求するもの」、ヒッコリーゴルフ=「純粋のゴルフを楽しむ」、というところでしょうか。「昔のクラブってこんなに難しいんだ」「いつもと違うクラブだからスコアが伸びなくても仕方ないよね」。こんな具合で、スコアに追われることなく、楽しめるのがヒッコリーゴルフ。今の社会では何でもかんでも「成績」「数字」などに追われてしまいますが、せめてゴルフをやっているときは純粋に楽しんでいきましょうよ…そんな声が聞こえてくるような気もします。そんなわけで、私もスコアを気にせず参加。山本潤さんは数々の大会で優勝されている「プロ」みたいなもの。私はエンジョイゴルファーの「リアルなヒッコリー」をお伝えします。

 

クラブは6本…フェースが小さすぎでしょ!!

 格好は当時のファッション、ニッカボッカーズ&ハンチング帽&ベスト。普段とは違う格好だけに、なんかテンションも上がりますね。クラブは太平洋クラブ八千代コースでレンタル(詳しくはhttps://www.taiheiyoclub.co.jp/course/yachiyo/)。ちなみに同ゴルフ場ではレンタルパッケージがあり、毎月第3金曜に「月例杯」を開催。どなたでもお一人から参加でき、新しい友達を作る機会にもなりそうです。開幕宣言の関係者スピーチでは「このゴルフの魅力は、失敗した時に『いつものクラブと違うから』と全てクラブのせいにできます!」なんていうセリフも。それだけでも気持ちが安らぐような気もします。プロでもないのに、私も普段はプレッシャーを感じながらプレーしていたんでしょうか…。同組には「ヒッコリーの歴史を知る男」としてこの業界では有名な松村信吾さんの名も。ヒッコリー初心者の私は太平洋クラブ八千代コースでヒッコリークラブをレンタルしたのですが、松村さんは自前で作ったクラブを使用しておりました。さすがです。
 私のレンタル品はクラブが6本。ウッド1本、アイアン4本、パター1本を使用します。それにしても…ウッドのフェースがドライバーに比べると恐ろしく小さい。これ、うまく当たるかなと不安になるレベルです。そしてアイアン。ヘッド形状の違いは明らかで、ただ鉄板が1枚くっついているような感じ。パターのヘッド形状も完全に別物。驚きと恐怖を胸に、記念すべき第1打を打ちました!結果は…。当たりはしましたが、サードゴロという感じですかね。やはりこのウッド、当てるのがかなり難しそうです。続くアイアンもうまくとらえられず、ライナー気味の打球に。「アイアンはしっかりと捉えないと、なかなかきれいには飛んでいかないですよ」と松村さん。パターも距離感が非常に難しく、初っぱなのパ-4で9打叩く悲惨なスタートとなりました。

今回の相棒。レンタルクラブは多数あります

タバコ8㎝×5.5㎝との比較。フェースはかなり小さい


 

ミスすら楽しみに変わる…それがヒッコリーの魅力

ファッションは決めましたが肝心のスコアは…ガックリです

 その後もティーの高さがうまくはまらずウッドで天プラやアイアンのダブりなど、苦戦しながらの戦い(既にクラブのせいにしまくっていますね笑)。しかしスコアを気にせず打っていること、そしてたまにアイアンが完璧に打てた瞬間など、普段とは違う喜びがあるのも確かです。何より、一緒にラウンドした方々と「ようやくウッドのコツをつかんできましたね」「このパターで完璧に距離感つかんでいるじゃないですか」という、会話のコミュニケーションが普段のゴルフ以上に多かった気がします。そしてミスすら楽しさにつながってくる。例えばバンカー。普段は1、2回失敗するとなんだか周りと妙な雰囲気になったりしません?ヒッコリーではクラブのロフトの関係もあって、バンカーは鬼門。1回目は失敗が当たり前(?)だったり、それこそ3回目での脱出でも「ナイスアウト!」的な雰囲気になったりします。失敗を大いに楽しみ、成功した時にはみんなで称賛をする。1打1打に対する感情の上がり方が非常に大きい、といった感じです。
 そして気になる最終結果ですが…。まあそれは触れないでおきましょう。ラウンドを終えた後の筆者の写真から想像してみて下さい(笑)ただスコアが悪くても純粋にゴルフを楽しめた、という点では100点ではないでしょうか。技術の停滞に悩み中、もしくは「最近ゴルフを純粋に楽しめていないなあ」なんて感じる方がいれば、気分転換にヒッコリーゴルフに参加してみては?