西郷真央、初海外&メジャーで6差18位発進!師匠・尾崎将司の素振り棒効果、フェアウェーキープ率100%


練習ラウンドでティーショットを放つ西郷真央(カメラ・岩原正幸)

練習ラウンドでティーショットを放つ西郷真央(カメラ・岩原正幸)

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン 第1日(2日、米ノースカロライナ州パインニードルズGC=6638ヤード、パー71)

 【2日=岩原正幸】今季国内出場10戦5勝を誇る西郷真央(20)=島津製作所=が、初の海外ツアー&メジャーで3バーディー、2ボギーの70で1アンダーの18位発進した。遠征には師匠・尾崎将司(75)から授かった素振り棒を2本持参。ティーショットが安定し、デビュー初日から実力を示した。渋野日向子(23)=サントリー=は5オーバーの76で125位と出遅れた。

 今季国内5勝とノリノリの西郷が、米国でもフェアウェーキープ率100%の安定感だ。日本勢最上位の6差18位と好発進。グリーンを外したのも3回だけ。序盤の11番で2・5メートル、16番で2メートルに運ぶなど持ち味のショットがさえ、「ホッとした。アンダーパーで回れて良かった」とうなずいた。

 プロ初の海外試合、しかもメジャーの舞台にも動じなかった。20年大会覇者・金阿林(韓国)、サグストロム(スウェーデン)とツアー屈指の飛ばし屋と同組。「緊張は全くしなかった。普段は緊張するので、アドレナリンが出て飛距離も(同組の)近くにいけるかなと思っていたけど、違いすぎて自分のプレーに徹した」。約20ヤード置いていかれたが「ヘッドスピードを抑えてでも、しっかりフェアウェーに」との割り切りが好スコアにつながった。

 米国のオープンな雰囲気にも「すごく楽しかった」と初々しく笑った。すれ違うボランティアから「ハイ」と声を掛けられ、「明るい気持ちでできた」。滞在中は同行する母・栄さんが作るカレーライスなど普段通りの食生活。炎天下のラウンド中も暑さ対策で凍らせたオレンジジュースでしっかり水分補給した。

 師匠・尾崎将司から授かった素振り棒も2本持参した。うち1本の軽い方は今季開幕前にもらった。練習場で振る日本と同じルーチンで臨み、奏功した。渡米前には「今まで積み重ねてきたことを全部出せるように頑張れ」と激励を受け、異国の地で体現してみせた。

 上々のスタートにも「明日も気を引き締めて(難しい)コンディションに対応できるように全力でやりたい」と冷静だった。昨年大会を制した同学年の笹生優花に続き、今季絶好調の西郷が世界を驚かせる。

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